http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20110706-OYT1T00067.htm?from=main3
【ロンドン=中沢謙介】中国によるレアメタル(希少金属)などの輸出規制が世界貿易機関(WTO)の協定違反に当たるとして、米国と欧州連合(EU)、メキシコが提訴していた問題で、WTOの紛争処理小委員会(パネル)は5日、米欧などの主張を認める報告書を発表した。中国は2審に相当する上級委員会に上訴できる。
中国は2006年ごろからレアメタルの輸出規制を強化してきたと見られている。米欧などは、規制により中国企業だけが安価な原材料を調達でき、他国が不公正な貿易を強いられているとして、09年にWTOに提訴していた。
レアメタルは自動車部品や半導体など工業品の性能を高める材料として世界的に需要が拡大しているが、生産・供給は中国など一部の国に偏っている。