三菱UFJ、罰金370億円=違法取引関連で追加―米NY州
時事通信 11月19日(水)5時42分配信
【ニューヨーク時事】米ニューヨーク州金融サービス局は18日、三菱東京UFJ銀行がイランなどへの違法取引に関し、監査法人に圧力をかけて当局に不適切な報告をさせていたとして、同行が罰金3億1500万ドル(約370億円)を追加で支払うことで和解したと発表した。
三菱東京UFJ銀は2013年、イランやスーダンなど米国の経済制裁対象国向けの違法取引に絡み、2億5000万ドルを支払ってNY州と和解した。その後、三菱東京UFJ銀が、同行の当局向け報告書の作成を担当していた米大手監査法人プライスウォーターハウスクーパース(PwC)に対し、取引相手が特定されるような情報を取り除くよう要求していたことが判明したため、追加処分に至った。PwCも8月、2500万ドルを支払って当局と和解している。
三菱東京UFJ銀は9月中間決算で関連の引当金を計上済み。また、直接関係した社員は既に退職しているという。同行は「引き続き法令順守体制について不断の改善に努めていく」とするコメントを発表した。