ある高級ホテルに、何を間違ったか貧相な身なりの男が入ってきた。 男は下品な口調で 「おい、ションベンするところはどこだ、おい、急いでんだよ!」 と、まくしたてた。 受付嬢は落ち着いた笑顔で答えた。 「そちらの階段を降りて右へ進んでいただきますと “紳士”と書いたドアが見えます。 でも、お気になさらずお入りくださいませ」